予防歯科の重要性
今までは、虫歯や歯周病で歯が痛くなってから歯医者さんに行き、それから治療を行うことが多かったかと思います。
しかしそのような流れでは徐々に大切なご自身の歯を失うこととなってしまいます。
虫歯が出来たら削って詰めて、また虫歯になって削って詰めて・・・の繰り返しでは最終的にはどうなってしまうかご理解いただけると思います。
これからの歯科治療は、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するのではなく、虫歯や歯周病が軽度なうちに早期発見から早期治療に繋げます。
また最善の予防とメンテナンスを行なうことによって歯の健康な状態を長く維持することも重要であると考えられます。
当院は予防歯科に関するご相談や診療を随時行い、皆様のお口の健康を見守り続ける「かかりつけ医」として末永くお付き合いをさせていただきたいと考えています。
8020運動をご存知ですか
8020運動とは、80歳になったときに自分の歯を20本残そう!という運動です。
ヨーロッパの歯科先進国では、80歳以上の高齢者でも平均20本以上の歯を維持しています。一方、日本の80歳以上の高齢者では、自分の歯が平均4~5本しか残っていません。そんな現状を打開するために、この運動が叫ばれるようになりました。
また自分の歯が20本以下であっても20本以上の咀嚼機能が回復されていればブリッジや入れ歯、インプラントという方法で治療を行うことが可能です。
大事なことは「20本以上の歯を残そう」という目標を持つ気持ちだと私たちは考えます。
虫歯や歯周病は「感染症」です
虫歯も歯周病も、細菌がいるから起こります。
細菌感染なので、人から人へ唾液を介して感染します。特に、母子感染。家族間感染をするものであるという認識が必要です。
したがって感染症であるからには、感染をコントロールすることによって疾患の治療や予防が可能になるということです。
また、歯周病は自覚症状がなく、気が付くと進行しており、歯が抜け落ちてしまう怖い病気ですし、更に口臭の原因にもなります。
そこで当院では歯周病治療(口臭治療)や口臭予防・対策にも力を入れております。
位相差顕微鏡検査
位相差顕微鏡検査では、歯周病菌やカビ菌がほとんどの方に見られます。
当院では、患者様のお口の中の汚れをほんの少し採取し、それを観察することで、現在の菌の状態や、歯周病になりやすいかどうかなどが分かります。
当院では、位相差顕微鏡に映し出された画像を拡大表示することで、現在の状況や治療の効果などについて詳しく分かりやすい説明を行っています。
初診の菌の状態です。カビ、歯周病菌が多数見られます。-
一週間後の非常にきれいになった菌の状態です。
本来いるべき正常な菌は残っています。